平安時代の人々と交流しよう

 古文の単元が終わりました。これは校内の研修会のために自分のクラスだけ先行して行った実践。「平安時代の人々が考えていたことを知るために随筆『枕草子』を読む」という単元です。事前に選んでおいた章段一覧(現代語訳も数種類用意)から自分の読みたい章段を選び、同じ章段を読みたい人同士がグループになって、リテラチャー・サークルの手法を用いて読んでいきます。例によって、私は何も教えません。まずは自分の選んだ章段を,グループ全員がすらすら音読できるようにすることが課題。国語が苦手な学習者も意欲的に取り組み、かなりスラスラ音読できるようになりました。そして話し合い。常に「平安時代の人々と交流すること」という課題を意識させて話し合わせました。
 単元のまとめの交流では、各グループから「平安時代の人々についてわかったこと」を発表してもらいました。「平安時代の人は普段着を見られるのが嫌いだった。」「よく働く人よりも働かない人が評価を得ていた。」など独特の気づきが共有されていました。現代の自分たちと比較するグループも多く、自然と平安の人々との交流がなされていました。