憂鬱

 今回も憂鬱な期間がやっと終わりました。成績(通知表)を作成することです。
 現場に戻ってから自分に起きた一番の変化は、「自分の信念に合わないこと」が、これまで以上にやりにくくなったことです。折り合いをつけられなくなった。評定をつけることは、その最たるものの一つです。
 観点別の評価をつけるのはまだいい(いくつかの単元を総まとめしてABCをつけるのも乱暴だと思いますが……)。フィードバックになると思うから。それを基準に5段階評定をつけることの価値がまったく理解できない。この出てきた数字は何を意味するのでしょうか。学習者に何をフィードバックするのでしょうか。どうしてこんなに誰の役にも立たないと思われることを続けなければならないのでしょうか。
 さらに学習者や保護者の方が「こんな数字に意味は無い」と思ってくれていればいい。だけど現状は「とても重要なもの」(場合によっては観点別の評価や普段の授業での個別評価よりも)と捉えている。それはおそらく受験システムに絡む問題だと思いますが。
 現場を離れる以前は、もっと割り切って捉えられていたと思います(あるいは思考停止していたか)。でも久しぶりに現場に戻ってこの作業をして、とても苦しんでいる自分に気づきました。
 まあ何とか、今年度は修了しました。